図1によると、南海トラフ型巨大地震シリーズと富士噴火の組み合わせで、過去にI期とII期に区別できます。1944年南海地震以降、富士噴火はないが、同じ時期に活動してきた中部日本内陸部の火山(焼岳、白山、御嶽山など)が活動していることから、III期に入った可能性が示唆されます。

 24日の本欄では、単純に南海トラフ型地震に東海地震が伴うとしての予測を提示しました。ところが、図1を良く見ると、I期およびII期の中で中間に発生する南海トラフ型巨大地震シリーズでは、東海地震は発生していません(白丸の所)。今回は、その目で見ると、III期?に予想される南海トラフシリーズは、III期の中間なので、東海地震は発生しないサイクルに当たります。それを考慮して出された予測値が、28日の噴火・地震予測図に示したものです。

 図1では、関東地方の大・巨大地震も示してありますが、南海トラフ域の地震発生時期と良く合っています。それは、南海トラフがプレート境界としては相模トラフにストレートに連続しているからです。相模トラフとは、あの関東大地震が発生した所です。次回は、関東地震・首都圏を含んだ地震活動の規則性を見てみたいと思います。