かなりの被害が出たこの地震は、下図のAとした地震の目の近傍で起こりました。図32は、2008年間の拙著『大地震の前兆をとらえた』の167ページの図をコピーしたものです。

 この図32では、その著書の中で、地震の目の可能性は指摘しました(図の→A)が、巨大地震の目ではないと結論を出したものです。そのため、MK1106バージョンでは、”予想されなかった地震”としました。たしかに巨大地震は発生しなかったが、しかし現実には、たしかにそこでM6.5以上の地震が起きた。そこで、当初の”地震の目”の指摘は正しかったということで、ある程度予測した地震として格上げしました。



 実は、格上げしたのにはもう一つの訳があります。それは、上図(図32)を見ていただけば気がつくことですが、Aの目がはいる楕円の部分は、政府が予想している押しも押されぬ”東海地震”発生域だと言うことです。

 この点線の楕円の中を見ていただけるとわかるように、ほかに”地震の目”らしいものはありません。もしその範囲内にこれから目ができて巨大地震発生するのだとしたら、巨大地震の発生はあと30−40年ごとなります。明日にもくるといわれた巨大地震はどうなるのでしょうか。

 実は、これが大事な点です。私は、2009年の駿河湾地震がその”東海地震”だったと思っています。それが巨大でなく中規模で終わったと言うことです・・・これはまだ仮説の段階ですが。専門家の多くは、東海巨大地震はまだこれから来ると信じています。

 もし私の考え方が正しければ、もう東海巨大地震は来ません。来てもあと数十年先です。いやそれも来ない可能性はあります。むしろ、それに代わって、南海トラフから枝分かれした銭洲断層沿いの巨大地震の方で巨大地震発生の可能性があると思われます。ここに新しいプレート境界ができつつあると言うことは、すでにフランスの海洋調査以来認められています。今後注目する必要がありそうです。

 この地震は、新バージョンの予測図では、伊豆半島の南方沖に黒い範囲で示してあります。この発生年が、旧バージョンでは2010年となっていたのを新バージョンでは、2011年に訂正しました。