2007年7月24日
2007年新潟県中越沖地震(M6.8)

1

 

2007年7月16日(月)海の日に、マグニ チュード6.8の地震が発生し、甚大な被害を出した。この地震は、日本海側に複数推定されていた10年以内にも発生すると予想された空白域分布域の中に発 生しました(トップの図、木村、2006)。ここでは、その発生前の地震活動の規則性について検討してみたいと思います。

 

第1図は、同地震発生の3 か月ほど前までの通常地震活動を示したものです。1993年(能登半島東岸沖, 2004年新潟県中越, 2007年3月25日ののと半島西岸の地震がつ くる第2種空白域の中に地震核と言って良い地震活動の異常域、ここではドーナツの目あるいはドーナツアイとしているものができました。これは、アスペリ ティ付近の活動が増してできるものと推定されます。この後、この付近で1976年新潟県中越沖地震が発生しました。

参考文献:木村政昭(監修)(2006)『次に来る地震は○○だ!』、第三文明社

 

Niigata2000-07.3_2

 

図2は、もうお馴染みと思いますが、火山活動と大地震活動との時空関係を示すグラフです。今回の地震の10年以上前から新潟焼山ほかの火山が警告を発していたことがわかります。

 

IntraplateE070724

 

まとめ

1.今回の地震は予想された第三種空白域分布域内で発生した。

2.アスペリティの活動度は、通常地震活動のパターンからわかる場合がある。

3.火山活動は、大地震発生を警告する。

このエントリーをはてなブックマークに追加