- 2007年8月18日
- 2007年8月15日のペルー地震(M7.5)
今回の地震は、M8 とも言われ巨大地震と言っても良さそうだ。甚大な被害をもたらした地震ですが、ペルー南部からチリ北部にかけては、1913年にM7.75の大地震が発生 したが、その前にウビナス(Ubinas)火山の噴火活動が活発化していた(木村、1978)*。
実は今回の地震の前にも同火山の活動が活発化していた。そればかりでなく、北米ではセントヘレンズ火山などの活発化があり、今後北米の地震活動も気がかりです。
* 木村政昭(1978)『噴火と大地震』、東京大学出版会
下図は、ウビナス火山と今回のペルーの大地震との時空関係をグラフ上で示したもの(右の矢印で示した地震)ですが、これまでの他域の巨大地震の関係と良い相関を示しています。やはり、同火山は今回の大地震を 警告していたことになりそうです
さて、北米の火山活動と大地震との関係は、すでに木村(1992)で指摘されている。前回はセントヘレンズなどの活動の後、1982年サンフランシスコでロマプリータ地震(M7.1)が発生した。今回も注意が必要と思われる。
木村政昭(1992)『噴火と地震ー揺れ動く日本列島』、徳間書店