2008年4月10日
2008年4月8日桜島小噴火と九州中部の地震

夜景をバックに真っ赤な火を噴く桜島の噴火光景が夜のテレビに映し出されました。そのニュースでは、これは本格的な噴火にはならないでしょうと言う気象庁のコメントを伝えて終わっていました。しかし、1999年が桜島の主噴火(P2)とすると、気になることがあります。

 

この噴火がP3とすると、P3とは地下を含んだ火山活動期の締めくくりを示す噴火で、このあと大地震が発生することがあります。もしそうであるとすると、その震源はどの辺に来るでしょうか。ふんかからだけでも求まります。

 

図1を見てください。九州の火山のP2噴火の等噴火年線を引いてみました。この等噴火等年線に囲まれた範囲内に その震源領域があるというのが常識的な考え方です。

 

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この当年線から幾何学的に求めた位置が、九州最大級の臼杵ー八代構造線という断層の一部に一致します。 そこで震央をそこに求めると、その震央から火山までの距離から、予想震央で大地震が発生する時間が求まります。その結果は表1に示されるように、2015±4年となります。

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これからすると、桜島噴火そのものと言うより、九州の地震が気になります。この予想震央には、サイスミック・アイも観察されるようにみえます(木村新著による)。そしてそれから求めた地震発生年数は、西暦2010±4年となり、両者の平均値は、2013±4年となります。両者の平均を取り考察すると、もう危険期に入っている可能性があります。

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