2008年5月20日
予想されるサイスミック・アイ

今中国で予想されるB型地震空白域について考察します。四川大地震前のそれと良く似た現象が認められるように思えます。

 

2008年四川大地震後、中国の地震活動はどのような動向を示すのでしょうか。今日は、それについて検討してみたいと思います。

 

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図1は、M6.5以上の地震活動を示しています。円で囲ったところに地震活動がない、いわゆる第1種空白域が認められます。

 

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第2図は、M6以上です。第1種空白域の中に地震活動が見られますが、これは地震の目(アイ)でしょうか。

 

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図3はM5以上ですが、これによるとどうやらアイらしいものが見えてきたようです。

 

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図4はM4以上ですが、サイスミック・リングもほぼ明らかになってきました。

 

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図5は、M3以上です。どうやら中心の活動部がアイとして間違いなさそうです。次に、四川大地震の時のように、目の活動を見てみます。

 

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図6は、サイスミック・アイと思われる領域の地震活動を示しものです。北東南西方向に線状にのびた地震活動域が認められます。矢印は、地震活動の時間的変化の方向を示しいます。次に四川大地震の場合と比べてみます。

 

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図7は、5月19日のブログに示したものですが、線状にのびた地震活動の傾向が認められます。ただし、活動の変化は、矢印で見られるように図6とは逆のようです。

 

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図8は、図7のアイの地震活動を示したものです。典型的なアイの活動パターンを示しているように見えます。これがアイとすると、本震発生時の検討がつけられるはずです。

 

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図9は、火山活動と地震活動の関係を示したものです。日本の内陸型地震についてのグラフに白頭山の活動を示したものです。同山は、2006年に活発化の報告がなされたので、それをP2として計算してみました。不確かな要素が多いものですが、この結果は図8によるものと矛盾はしないように見受けられます。

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