2008年5月31日
四川大地震はなぜ起こったか

1970から2005年までの通常地震地震活動を見ると、中国東半部に2つの地震の目(サイスミック・アイ)が見られた。このうち南の四川アイで2008年四川大地震が発生した。他の一つも同じ条件にある。

 

図1は、近年の中国に見られた地震の目(サイスミック・アイ)です。このうち、四川アイで2008年にM8の巨大地震が発生しました。現在は、その北に”中国北東部アイ”が残っています。

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図2は、四川アイと中国北東部アイを通るプレート断面を示します。

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これによると、沈み込むインドプレートに押されたチベットプレート内に歪みがたまって”四川アイ”ができ、そこが割れて四川大地震が発生したことが見てとれます。

では、その北側にある中国北東部アイはどうでしょうか。この下には四川アイ同様チベットプレートが潜り込んでいて、それにおされたアムールプレート内に歪みがたまり”中国北東部アイ”が作られているようすが見てとれます。関係者の検討を真摯に望みます。

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