2008年6月6日
中国四川大地震とスマトラ地震の関係

インド-オーストラリア・プレートが潜り込んでいて、それにおされたユーラシア・プレート内に歪みがたま り”四川大地震”が発生しました。木村(2006)の予想域の一部で発生したことが見てとれます。 チベットプレートが潜り込んでいて、それにおされたアムールプレート内に歪みがたまり”四川大地震”が発生しました。木村(2006)の予想域の一部で発 生したことが見てとれます。

 

図1は、2005年スマトラ地震発生後に出版された『次に来る大地震は○○だ!』( 2006年刊、 木村監修)の72ページの図に四川大地震(2008年)の位置を入れたものです。

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図1 四川大地震前の、大地震発生予測と2008年四川大地震(M8.0)との関係。

北上するインド・プレートによって歪みのたまった予想域の一部が破壊されたため、四川大地震が発生した様子がおわかりいただけると思います。その意味で は、基本的にはほぼ予測域で発生したことになります。すると今後は、付近の、未破壊域は要注意となりますが、右側のバングラデシュはこれまで大地震の発生 を見ていないところなので、その動向が注目されるところでもあります。

 

図2は、中国内のプレート境界の断面を示したものです。四川大地震は、潜り込むインド・プレートにより蓄積されたひずみを解放するために”四川アイ”で発生した様子がわかります。

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図2 中国内のプレート境界と四川大地震との関係。

その北側にもプレート境界があり、その潜り込みによりひずみがたまっているとみられる所がプレートの北側に認められます。

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