2008年6月20日
大地震ー日本と中国の関係

2008年四川大地震の発生を機に、日本列島の火山・地震活動との関係を調べてみました。日本列島が活発化すると中国大陸で大地震が発生するようです。

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図1(上図)は、木村(2008) の図に手を入れて日本列島ー中国とプレート運動の関係をみたものです。四川大地震は、インド・プレートの北上の影響によるものと考えられていますが、もう 一方では、東方の太平洋プレートの西進の影響が考えられます。この図で赤丸が今後予想される大地震です。他は、すでに起こった地震です。赤丸は、今は東ア ジアでは、中国北部と日本列島南部に集中しています。と言うことは、この部分に東西から移動してくるプレートの応力が集中しているということを示している と考えられます。

それでは図2(下図)を見てみます。

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図2は、ここ数百年の大陸と日本列島の大地震(M7 以上)の発生を見たものです。資料は理科年表に由ります。黄色の帯と青色の帯が交互になっています。黄色の帯の部分を見てみると、日本列島の火山・大地震 活動がかなり一致しています。よく見ると、九州ー琉球列島の活動が活発になると大陸側が活発になるようにみえます。しかも大陸では、南部から北部へ大地震 の発生が移る傾向がみられます。

20世紀から21世紀にかけては、中国南部で四川大地震が発生して、まだ北部に発生を見ていません。

文献

木村政昭(2008):『大地震の前兆をつかんだ』、第三文明社刊。

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