- 2014年3月15日
- ”瀬戸内海”付近の地震活動について
瀬戸内海付近で大地震が起こるのではないかとの心配の声が届いています。そこで、”地震の目”が発生していないか検討しました。図に従って説明をしたいと思います。
図1は、2014年3月14日に本域で発生したM6.1の中規模地震である。私が提案する”日本列島断層”という構造線(大断層)付近で発生しました。もし、その付近で”地震の目”が出来ていれば、大地震発生の可能性が否定できません。
“大地震 の目”を探すには、断層付近で、これまでに’マグニチュード(M)6.5以上の地震(大地震)’が発生していないか、プロットします。そこにぽっかりと地震空白域が現れると危険です。
そこで、より小さなM6以上の地震をプロットします (図2)。もし、空白域の中にプロットされる地震が出てくると、一見、人の白目の中の”黒目”のように見えるため、その状態を”地震の目”と言っています。これが真実の”目”ということになると、M8クラスの大地震発生の可能性が出てくるのです。しかし、図2には、”目”らしき地震活動は全くありません。これによると、少なくとも向こう30年間は大地震発生の可能性は強くないと推定できます。
結論:瀬戸内海付近での通常地震活動の解析からは、今回のM6クラスの地震が即大地震(M6.5以上)の引き金になる可能性は、認められないと判断されます。