2014年3月18日
東京に”大地震”は起こるのか!?

近いうちに、”東京”に大地震は起こるのでしょうか。1923年に”関東大震災”を受けた都市として、気になるので、検討してみました。データは気象庁、解析ソフトは東京大学地震研究所のSeisViewを使用しています。これまでもそうでしたが、以後も特に断らない限り、そのようにさせていただきます。

東京新説14_3_18.002-001

図1を見てください。これは、東京および付近のマグニチュード(M)4以上(深度200km以浅)の通常の地震活動を示しています。これで見ると、首都東京付近に、”地震の目”と疑ってもよい地域が確かにあります(破線楕円内)。将来巨大地震が発生する可能性があるとすると、この付近であると思われます。

 

東京新説14_3_18.003-001

そこで私は、M2の通常地震をつかって、この目内の地震の時系列をとってみました(図2)。すると、これまでの大地震発生前にみられたようなパターンが出てきました。

 

東京新説14_3_18.004-001

しかし、M3の地震で時系列をとってみると、図3のように、顕著なピークが出なくなりました。これは他の場所で、周辺地域で大地震が発生した時に見られた典型的なパターンと似ています。そう思ってみると、すぐ北のほうで、2011年東日本大地震(Mw9.0)が発生しています。今回のパターンは、その”東日本大地震”の影響を受けて、規模の小さなM2の地震発生に影響が出たものと思われます。

 

今後も注意は必要ですが、これは、近い将来都内を震源とする、M6.5以上の大地震を発生させる”目”ではないと思われます。また、これ以外に東京近郊に、M6.5以上の大地震を発生させる”目”はないと思われます。

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