- 2014年4月7日
- 2014年のチリ沖地震(M8.5)ー日本への影響は?Ver.2
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前回の記事から2014年のチリ沖の地震(M8.5)の発生と日本列島の地震活動との関係をさらに検討してみました。
図は、今世紀に環太平洋で発生したM8以上の大地震をプロットしたものです。今世紀の巨大地震が、太平洋を反時計周りに循環して発生していることが分かりました。
2000年に太平洋の西側でM8.0の大地震が発生し、2001年には東側のチリ付近でM8.2の大地震が発生しました。その後の2003年と2007年には、なんと西側にもどって、北海道方面で大地震が発生したのです。そして2009年に、同じ西側のニュージーランド北方で発生したM8.1の地震後には、2010年チリ地震(M8.5)が東側で発生し、多くの犠牲者を出しました。
この地震後に、前例のように太平洋の西側で発生したのが、2011年東日本大地震(M9.0)だったのです。その後、同じ西側で2013年にM8.1の大地震が発生しました。さらに翌年の2014年、東側のチリ沖で大地震が発生しました。それが、本年2014年4月に発生したチリ地震(M8.5)なのです。
このように、巨大地震が、太平洋を反時計周りに循環して発生していることが分かります。以上のような規則性からみると、次の大地震は、太平洋の西側地域で発生する可能性が高いことも予想されます。東のチリ付近で大地震が発生したら、日本列島を含む西側は要注意だということになります。
これまではチリ付近の大地震後1-6年、平均4年後に日本付近の巨大地震が発生しています。すなわち、2015ー2020年(平均値では2018年)頃の日本付近の地震に注意ということになりそうです。この方面で、本ブログで想定されているような地震空白域(例えば図1の白点線円内)がある方面には注意が必要かと思われます。
ただし、本図中の予測年は、チリ地震から算出したものです。国内の地震の目から算出した地震発生予測年とは、微妙な違いを見せています。
今回の検討で、前回よりさらに整合性の取れた推論となったと思われます。