2014年6月19日
西之島新島、噴火による国土の拡大-防災も忘れずに-

2014_0619

 

大正時代の1922年に、伊豆大島で溶岩が流出した噴火がありました(著者の定義による”P3噴火”)。その翌年の1923年関東大地震が発生したことは、専門家に知られています。

 

一方最近の2013-14にかけて、同じ伊豆-小笠原諸島の南部にある”西之島”の新島で溶岩流出をする噴火がありました。この溶岩が島の面積を増やし、日本の領土拡大につながると、政府関係者は大喜びをしています。

 

しかし、この西之島新島の噴火も”P3噴火”の可能性が疑われます。もしそうであると、伊豆大島での”1922年噴火”のケースのように、噴火後、西之島火山の周辺域で大地震が発生しないか、注意をする必要があると考えられます。

 

そのような目で図を見ると、西之島新島のすぐ北の方に”地震の目”があります(木村、2014a,b)。これは、単に一研究者の私見ですが、今後の監視が必要なのではないかと思われます。

 

参考文献:

木村政昭(2014a):『噴火の目で予知する富士山噴火のXデー』(マガジンランド)

木村政昭(2014b):『巨大地震が再び日本を襲う!』(宝島社)

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