上に示した図は、ジェームズ・チャーチワード著『 失われたムー大陸ー太平洋に沈んだ幻の大帝国ー』(小泉源太郎訳、大陸書房、1982)の22ページの図です。これは、彼の太平洋(ポリネシア)ムー大陸説の根拠となったというナーカル碑文の紹介で最初に出てくるシンボルです。

 この図は彼の宇宙観をあらわしたものです。それは1a, b, 2と3の図が端的に示していて、”沖縄のロゼッタストーン”と言われる石版に刻まれたシンボルに良く似ています。これは後日紹介しますが、今日は、 彼の解説に基づいて4−6cのシンボルについて紹介をします。まず、4の縦の直線は「地球上の光力に及ぼす太陽の力」と解説されています。それは地球に活動と明るさを与えるとされています。そして、5の縦の曲線は、地球の熱力に及ぼす太陽の力。この二つが出合って、地球の熱力が活動を始める。

 6aの縦の線は、地球の生命力に及ぼす太陽の力。6bは、水中にある宇宙卵の中の地球の生命力に太陽の力が作用して、生命をもたらそうとする。6cは、土中にある宇宙卵の中の地球の生命力に太陽の力が作用して、それを孵化させようとしている。

 実は、この後にシカ(鹿)の絵が良く現れてくる。それは、地球最初の人間の象徴であるとチャーチワードが言っています。ところが、琉球列島には”シカ”の化石がたくさん出てきます。しかし、現在は現地産のシカは列島には居ません。これらについては、また後日解説したく思います。