- 2014年4月6日
- 2014年のチリ沖地震(M8.5)ー日本への影響は?
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※Ver.2の記事を書きました。文章をクリックでご覧になれます。
2014年のチリ沖の地震(M8.5)の発生と日本列島の地震活動との関係をさぐってみました。図は、今世紀に環太平洋で発生したM8以上の大地震をプロットしたものです。
これで見ると、太平洋プレートの拡大軸である”東太平洋海膨”を中心として、今世紀の巨大地震が、太平洋の西と東とで交互に発生してきたことがわかります。すなわち、2000年に太平洋の西側でM8.0地震が発生し、2001年に東側のチリ付近でM8.2が発生しました。
問題はこの後です。その後の2003年と2007年には、なんと西側にもどって、北海道方面で大地震が発生したのです。同様に、2009年に西側で発生したM8.1地震後には、東側で、有名な2010年チリ地震(M8.5)が発生しました。注目していただきたいのはこの後です。
この2010年地震の後に、前例に倣って発生したのが2011年東日本大地震(Mw9.0)だったのです。その後、太平洋東岸のチリ付近で発生したのが、本年2014年4月に発生したチリでの大地震(M8.5)なのです。すなわち、東のチリ付近で巨大地震が発生したら、日本列島は要注意ということになります。
以上のような規則性からみると、今後の大地震は、太平洋の西側、すなわち日本列島を含む地域で発生することも予想されます。ちなみに、これまではチリ付近の大地震後1-6年、平均4年後に日本付近の巨大地震が発生しています。すなわち、2015-20年(平均値では2018年)頃の日本付近の地震に注意ということになりそうです。この方面で、本ブログで想定されているような地震空白域(例えば図1の白点線円内)のある方面には注意が必要かと思われます。
ただし、本図中の予測年は、チリ地震から算出したものです。国内の地震の目から算出した地震発生予測年とは、微妙な違いを見せています。いずれにしても、今後の観察が必要と思われます。